2011年5月 のアーカイブ

「激戦」の余波

2011年5月14日 土曜日

統一地方選の余波がまだ醒めやらぬ気配。

印西市議逮捕の報道の中で、合併後初の市議選ということで、24の議席に40人が立候補する「激戦」が、選挙違反に結びついたのでは、との観測。たしかに「激戦」がもたらした影響なのだろうが、あちこちで今回の逮捕に関連した話を聞くと、逮捕された前議長への同情の声も結構聞かれる。曰く、「あの程度で逮捕というのは気の毒」「あれに数倍することも普通におこなわれているのでは?」などなど。

良くも悪くもこのヘンが本音かもしれない。この地方では普通に行われている行為であっても、あちこちで目にあまると、「見せしめ」の意味も含めて、どこかに警察の手が入る。あるいは、「激戦」でいろんな恨み辛みが生まれ、そこから「密告」のような行為も出てくる。そうしたことまで含めて、「激戦の影響」ということなのか。

中部電力浜岡原発停止要請への疑問、疑惑

2011年5月14日 土曜日

中部電力・浜岡原子力発電所のすべての発電プラントが、菅直人首相の「要請」によって停止することとなりました。

しかし、首相の「要請」で原子力発電所の運転をストップするというのはどうなんでしょうか。中部電力の経営者は、これから株主代表訴訟に悩まされること になるかもしれないし(株主代表訴訟を起こされてもしかたのない、経営者として法的責任のあいまいなことをやってしまったのですから)、何よりも、首相の 「要請」というところが、責任のはっきりしない、胡散臭い措置に思えます。危険だから止めさせるなら、国が中電に命令すべきだし、「要請」という、民間企 業なのだから拒否したければ拒否できそうな、国のトップが判断すべき責任の半分を民間企業に負わせるような、見ようによっては「卑怯な政治主導」的手法と 見えなくもありません。

東電・福島原発の事故が起きてからの対応を見ていて感じるのは、菅首相はもともと本音では「反原発」派であり、だから初期対応も、いかに事故の影響を最 少に済ませるかという観点というより、「こんな危ないものを今まで運転してきやがって」といった、東電をはじめとする原子力関係者に対する敵意、憎しみの ようなものを強く感じます。自ら「風評被害」をまき散らしたのも、不用意なのか、確信犯なのか。

民主党の二代続いた首相は、ともに日本の国・国民の安全保障ということよりも、市民レベルの発想が勝ちすぎているのが、いちばんアブナイ感じがします。 鳩山前首相は、普天間飛行場をはじめとする沖縄の米軍の存在が日本や周辺アジア諸国の安全保障からどのように位置づけられるかということをハナから無視し て、いきなり「沖縄の負担軽減」というところから、不用意な発言を繰り返し、この問題での迷走を続け、ついに墓穴を掘りました。

今回の菅首相の原発への対応もこれと似たところがあるように思えます。東電や中電の原発を、日本のエネルギー確保全体から位置づけ、それとの関連で「安 全か危険か」を考えていくのでなく、いきなり「原発=危険」というところから、東海大地震の発生確率を理由に浜岡停止というところまで行ってしまう。国の 行政トップとしては、鳩山前首相と同じ「軽さ」「不定見」を露呈したのではないか。

しかも、繰り返しになるが、それを民間企業に「要請」という形で押しつけたこと、いただけません。