2011年8月 のアーカイブ

1986年-その1

2011年8月6日 土曜日

最近、知人と話している中で時々「日本と日本人がいちばんハッピーだったのはいつ頃だと思いますか?」と聞くことがある。しばらく考え込んでいる相手に「1980年代半ばだったと思いませんか」と、かぶせて聞くと、ほとんどの人が「そういえば・・・・」と同意してくれる。

80年代半ばまで、経済は右肩上がりで伸びてきた、当時、国民の8割以上が自分を「中流」だと意識していることが、世論調査などで浮かび上がった、多くの人が、人生いろいろなことがあるが、何をしてでも「食ってはいける」という感じをもっていた。どれもこれも、今とはエライ違いだ。

80年代半ばがピークだから、それ以前に遡ると、やはり少し貧乏くさいイメージがある。60年代、70年代と、それなりに面白く、なんといっても活気があったのはたしかだが、貧しさから来る悲惨さもそこかしこにあった。だから今からそこへ帰れるものなら帰りたいかと聞かれると、皆躊躇する。

しかし、80年代半ばだったら、そこまで帰って、もう一度やり直せるものならやり直したいと答える人は多いのではないか。

80年代の後半からバブルが始まり、90年代に入ると、それがはじけて日本経済は深刻な不況、デフレ、失われた○○年と、暗い、出口の見えない時代に移行する。「明」から「暗」へ、「陽」から「陰」へ、「活」から「衰」へ――、今から思うと、80年代半ばが大きな転換点だった気がする。

あの頃、日本人全体が何か間違った選択をしてしまったのではないか。開けてはならないフタを開けてしまったのではないか。いったい、80年代半ばに何があったのだろうか。