今月一杯で撤退する2つのお店

 今日、立ち寄った2つの店で「7月一杯で閉店します」との知らせを聞いた。

 一つは、内野ショッピングセンター内の山本書店。こういう町中の昔ながらの書店というのは、見るからに経営的には厳しそうで、われわれもついつい便利さに惹かれて、欲しい本をネットで見つけて、そのまま注文、1~2日後には家に配達してもらえる等の方法をとってしまい、近くの本屋さんから本や雑誌を買うということが少なくなってしまった。数年前には西の原ショッピングセンター内の書店が閉店となったのに続いての、書店閉店で、時代の流れとはいえ、寂しい思いがする。

 もう一つは、その西の原ショッピングセンター内で最後まで頑張っていた「ヘアーサロン西の原」。ここは、ショッピングセンターそのものがURの言う「暫定施設」ということで、この3月に閉鎖となった。しかし、その後もキーテナントだった「コモディイイダ」とこの「ヘアーサロン西の原」、それにみずほ銀行のATMだけがその後も営業を続けていた。コモディイイダ西の原店は6月15日をもって、高花店とともに撤退していき、残るはこの「ヘアーサロン西の原」のみ(ATMはそもそも無人だから)となっていた。
 
 ヘアーサロン西の原の藤巻博社長は、ショッピングセンターからの立ち退き交渉の内容に納得がいかず、ずっとUR(千葉ニュータウンセンター)側と交渉してきたが、ついに矢折れ、力尽きた感じだ。

 今回の「暫定施設」の廃止と、そこで営業してきたお店の問題は、千葉ニュータウン事業を抱えるこの街に突きつけられた大きな「喉に刺さった棘」だといえる。ことここに至っては、単にURや千葉ニュータウンセンターの「非情さ」を責めるだけではダメで、むしろこういう問題を市のまちづくり全体の中でとらえ、撤収を迫られているお店と一緒に解決策を考える市政、そして住民運動でないと、これから先この街はかなりヤバイのではないかと思う。今のところ、市の行政、議会、住民のどのレベルでも、あまり深刻にとらえていないようだが、そのこと自体かなり深刻なことではないか。

 何の慰めにもならないかもしれないが、今月中にヘアーサロン西の原に散髪に行こうと思う。

コメント / トラックバック2件

  1. 山中崇維 より:

    今日、ヘアーサロン西の原に行ったら閉店の張り紙が貼られていてびっくりしました。
    先月行った時には閉店の話は聞いていなかったので。
    ショッピングモール西の原の撤退の話が出たとき、存続を求める署名活動を行いましたが、URも千葉ニュータウンセンターも市も何も変わりませんでした。
    ショッピングモール西の原のお店で働いている人たちも印西市民が多いはず。そして利用者は当然印西市民。
    もっと市が住民目線で積極的に街づくりに関与する必要があると思っています。新しい市長に期待していいのかわかりませんが・・・
    閉店前に散髪に行かれましたか?
    ヘアーサロン西の原の移転先など、今後のことをご存知でしたら教えてください。

  2. 席亭 より:

     ヘアーサロン西の原へは、今月中に最後の散髪に行こうと思いながら、果たせないでいるうちに、知人からの連絡で、連絡のあった前の日に撤退を済ませたことがわかりました。だから、最後のお別れには立ち会うことができませんでした。

     立ち退き交渉で提示された金額では、どこか別の場所で新しい理髪店をオープンすることはできず、この知人の話によると、しばらくの間田舎(九州と聞きました)に戻るが、そのうちまた千葉ニュータウンに戻ってくる(自宅が白井にあるそうです)とのことでした。

     こういう店をニュータウン事業計画のスケジュールの中で、誰も何もできないまま、失っていった経緯は、今後の千葉ニュータウンのまちづくりを考える上で、大きな反省材料になると思います。URが悪い、市の行政が悪いと言って、非難しているだけでは問題は解決できず、結局、誰も自分の責任とは認めないまま、零細商店だけが泣く泣く仕事の継続を諦めざるをえなくなるというのは、やはりこの街の大きな「落とし穴」であり、われわれはこの大きな穴が塞がらないまま、「千葉ニュータウン事業の収束」を迎えつつあるのだと考えておいた方が良いのかもしれません。

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